最近の甘酒ブームで、私もいろんな甘酒を飲んでいます。
そのおかげか肌の血色がよくなったような気がして…
お通じも規則的になりました。
美味しくて身体のためにもいい優れた飲み物でもある
甘酒を自分で手作りできたらいいですよね?
ネット上に甘酒作りのレシピも、たくさんあったので
そのレシピを参考にさっそく作ってみました。
ところが、その出来上がった甘酒の味は、なんだか酸っぱいのです。
いつもスーパーで買うようなまろやかさがありません。
この酸っぱい甘酒は失敗なのでしょうか?
まさか腐っている?
飲んだらおなか壊す?
色々調べてみると甘酒の味が酸っぱくなってしまったのは、
作っている途中の温度管理が、しっかりできていなかったからでした。
甘酒を美味しく作る方法について、まとめてみたので
私と同じような失敗をしてしまった方の参考になれば幸いです。
甘酒作りの肝は、温度管理
手作りの甘酒が酸っぱくなるのは、作る過程での温度管理が
上手にできなかったためです。
デンプンをブドウ糖に分解するのが、麹の糖化酵素アミラーゼという酵素です。
この酵素が活性化して発酵し甘酒を作ります。
糖化酵素アミラーゼの働きがよくなることで乳酸菌や腐敗菌、雑菌などが
増えないようにしています。
甘酒を作る時の最適温度は55~60℃と言われ、この温度より低くなると
糖化酵素アミラーゼの働きが弱くなり麹の発酵が進みません。
反対に乳酸菌や腐敗菌、雑菌の増殖の手助けになってしまいます。
発酵の時の温度は50℃を下回らないように注意しましょう。
「ステンレスボトル」で作る方法
池田屋醸造さんのホームページ(https://www.ikedayamiso.com/ )から
甘酒の作りかたについて参考にさせていただきました。
①材料とステンレスボトル、温度計などをを用意します。
(詳しい材料や道具については池田屋醸造さんのホームページを
参考にしてくださいね)
あらかじめステンレスボトルに熱湯を注ぎ温めておきます。
②鍋にご飯を入れ、水を加えます。
③60℃まで加熱します。
④一度火を止めて麹を加えます。
⑤温度計を見ながら60℃になった瞬間、すぐ火を止めます。
これ以上加熱してしまうと麹菌が死んでしまいますので気をつけましょう。
⑥あらかじめ温めておいたステンレスボトルに入れます。
⑦必ず温度を測り60~63℃に保つことが重要です。
低い場合は、再度加熱しなおします。
高い場合は、鍋に戻して温度を下げます。
⑧内蓋、外蓋をしっかり閉め温度が下がらないように10~12時間発酵させます。
発酵中に温度を測り、56℃以下になってしまったら中身を湯煎して再加熱します。
このように温度管理をしながら作れば、酸っぱい甘酒になりません。
ヨーグルトメーカで作る場合には発酵温度と時間が設定できるため、
甘酒作りの作業がぐんと楽になります。
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発酵食品をたくさん摂って免疫力を高めましょう!!
乳酸菌は身体に悪い影響をもたらす菌ではないので
少し飲んでみて、多少の酸っぱさを感じるくらいなら飲んでも問題ありません。
ただし、味の確認の際なんとなくいやな酸っぱさを感じたら
飲まずに捨てた方が安心です。
低い温度での発酵は、乳酸菌だけでなく雑菌や腐敗菌も
増殖しているので腐ってしまっている可能性があるからです。
自家製の甘酒の保存期間は冷蔵庫保存で10日から14日程度です。
酸っぱい甘酒のリメイク
酸っぱく出来上がった甘酒を捨ててしまうのも、もったいない!!
どうにかリメイクして飲める方法についてもお伝えします。
・ヨーグルトや味噌汁に混ぜる
・ホットケーキの生地に混ぜて焼く
・白玉粉にいれて白玉をつくる
・アイスクリームを作るときに混ぜる…… などなど
いろいろ工夫して食べてみてください。