じゃがいもは、その見た目から長い期間保存ができる野菜だと
思っていました。
ある日、じゃがいもを使おうと保存場所を覗くと
ビニール袋の中で、なんとも言えない酸っぱい匂いを放っていました!?
手に取ったとたん、ぐちゃっとした感触で…
これって、完全腐っているパターンです(泣)
じゃがいもは、日の当たらない冷暗所に保管してありました。
ここなら絶対大丈夫と過信していました。
おかげで夕飯のメニューは急遽変更することに…。
あなたもこんな経験ありませんか?
「じゃがいもは永遠に腐らない!」と思っていませんでしたか?
おでんやカレーに入れた調理済みのじゃがいもも
足の速い食品と言われています。
どうしたら、じゃがいもを腐らせずに最後までおいしく食べることが
できるのか調べてみました。
目次
どうしてじゃがいもは腐るのか?
どんな野菜でも、永遠に腐らないということはありません。
腐らないまでも乾燥して水分がなくなり、しわくちゃに
縮んでしまいます。
酸っぱい匂い=腐っている ということです。
私はビニール袋に入れて冷暗所に放置していましたが
ビニール袋は空気を通さず、湿気がたまりやすくなってしまいます。
この湿気が原因で、じゃがいもを腐らせてしまったのです。
この状態で冷蔵庫に入れていても、時期が少し遅くなるだけで
腐ることに変わらないでしょう!?
じゃがいもは、日持ちはするが湿度や低温に弱い野菜です。
正しい保存方法について、説明します。
おでんってそんなに早く腐るの? 酸っぱくならないための保存方法をお伝えします。
乾燥させない
乾燥させないために、次のように保存をしてください。
・ビニール袋の中に新聞紙1/2枚を敷き、そこへじゃがいもを入れます。
口を縛って冷蔵庫の野菜室で保管します。
使う分だけ冷蔵庫から出して使いましょう。
・冷蔵庫の中にも水分があるので、新聞紙が湿ってきたら新聞紙を二重にする、定期的に新聞紙を交換するなどしてください。
腐らせない
・ご家庭の冷蔵庫の野菜室に入らない時は、日の当らない涼しい冷暗所に保管します。
・段ボール箱などに入れて風が通るようにします。
リンゴを1つを一緒に入れておくと、その成分でじゃがいもの発芽を
抑えることができます。
変色させない
・じゃがいもは、環境により様々な色に変色します。
変色してしまったときの対応について、お話します。
(緑色になる)
・日の当たる場所で保管しておくと、じゃがいもの色が緑色に
変わってしまいます。
緑色の部分には、じゃがいもの芽と同じ毒性のあるソラニンや
チャコニンが含まれています。
緑色に変色した皮を厚めに剥けば食べられます。
(紫、赤、ピンク色になる)
・低温障害を起こしたじゃがいもは紫、赤、ピンク色になります。
じゃがいもの中のポリフェノールが反応して赤っぽい色になるのです。
じゃがいもを切って放置しておくと、赤っぽくなるのも同じ現象です。
赤っぽく変色しても、食べることができます。
(茶、黒色になる)
・水煮黒変といい、じゃがいもの中のジフェノールが
鉄分と反応して黒くなる現象です。
見た目は悪いですが食べても大丈夫です。
じゃがいもの皮を剥いて切ってから、酢水につけておくと変色が防げます。
調理したじゃがいもは腐りやすい!?
・おでんやカレー、煮物にして食べることが多いじゃがいもですが
火を通して調理しているにも関わらず、腐りやすい食材なのです。
じゃがいもは、でんぷん質が多く細胞壁が弱い野菜です。
熱を加えて調理することで細胞壁が壊れてしまい細菌が入り込んでいきます。
細菌はでんぷんをエサにして増殖します。同様に煮物などに入っているかぼちゃも
傷みやすいのです。
腐るとどうなる?
・じゃがいもの表面に、白い膜が張ったようになる。
・ねっとりする
・酸っぱい匂いがする
(特に温めなおし等加熱すると、その匂いがわかりやすい)
・茶色い汁が出る
緑色の芽は食べない
・保存している間に、緑色の芽がたくさん出てくることがあります。
その目を包丁のあごを使って、しっかり取り除けば食べることができます。
カビが生えた
・じゃがいもの表面にカビが生えてしまったら、その部分の皮を厚めに
剥けば食べられますが、中心部近くまでカビが生えていたら
残念ですが、食べるのをやめましょう。
カビの菌糸は長くじゃがいもの奥の方まで届いているかもしれません。
まとめ
私たちの食卓によく登場するじゃがいも。
いろんなお料理に使うことができて、とても美味しい野菜ですよね!!
じゃがいもは、適度な湿気と風通しの良い場所で保管すれば
長持ちします。
正しい保管方法で、美味しいじゃがいも料理を作ってくださいね。
加熱調理済みでも、しっかり火を通す、早めに食べきることを
心がけてください。