カブトムシの幼虫が土の上で動かないのはマットの汚れと加湿不足、多頭飼い!?

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カブトムシの幼虫を育てていると、ある日突然土の上に幼虫が
上がってきてしまうことがあります。
それは飼育している土(マット)の状態に関係しています。
カブトムシが幼虫から無事に羽化するように、気を付けたい飼育のポイントをお伝えします。

幼虫マットが汚れていませんか?

カブトムシは卵から孵化し幼虫~蛹~成虫と成長していきますが、蛹まではすべて
土(マット)の中で育ちます。
この時の土(マット)の状態の良し悪しによって無事に羽化できるか、また成虫になった時の大きさにも差が出てくるのです。

栄養分の多い土(マット)で適度な温度と湿度を保ち飼育することが大切です。
幼虫は冬の間は、ほとんど活動しませんが春から夏にかけてとても活発に活動します。

暖かくなると、カブトムシの幼虫はマットをたくさん食べて
たくさん糞をします。
土(マット)の上には、大きな糞がゴロゴロしています。
糞を取り除くのを忘れたりマットの交換を忘れていると、あっと間に
土の表面は幼虫の糞だらけという状態になってしまいます。

幼虫は食べるマットがなくなってしまい栄養不足になります。
また土の中にはガスが溜ってしまい幼虫にとっては居心地が悪い状態となり
土の上に出てきてしまうのです。

そうなる前によく土(マット)の状態を観察してあげてください。
幼虫の糞が目立つようになったら、幼虫を別の飼育ケースに移しましょう。
マットを金ざるなどでふるいにかけます。
金ざるに残った糞は捨ててサラサラになったマットは元の飼育ケースに戻し、
さらに新しい土(マット)を補充します。
マットの量は多めに入れて十分な深さにします。
昆虫マットの量が少ないと、蛹になるときの蛹室が作れません。

この時、土(マット)を加湿することも忘れずに…。
加湿の目安は、手のひらで握って崩れない程度に湿り気があれば大丈夫です。
マットに水がたまってびちゃびちゃにしないよう気を付けてください。

幼虫を新しいマットに戻してあげると、あっという間に土の中にもぐっていきます。

蛹になるころにはマット交換を行わない!

カブトムシは卵から孵化して、幼虫の間に2回脱皮をして3令虫になります。
この時期は蛹になるために身体を作っている状態なので栄養がたくさん必要です。
栄養豊富な土(マット)を与え、糞の掃除と加湿をしっかり行いましょう。

4月~5月の初め頃になると幼虫が蛹になる前の「前蛹」になります。
念のためこの時期からマットの交換は行わないようにしましょう。
幼虫が蛹になるための蛹室を作り始めているかもしれません。
蛹室を壊してしまうと成虫に羽化できなくなってしまうからです。

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マットの上に出てきて蛹になってしまうことも!?

幼虫が土の上に上がってきてしまう原因は、土(マット)の状態が悪いことはお話しましたが
狭い飼育ケースの中に幼虫を多頭飼いしている場合も、土の上に上がってきてしまうことがあります。

幼虫は、自分の身体の周りに空間(蛹室)を作り、そこで蛹になります。
丸いドームのような形です。
しかし、狭い場所でたくさんの幼虫を飼っているとその空間が確保できず
土の上に上がってきてしまうことがあります。

まだ蛹になっていない幼虫でしたら、そのまま新しいケースを用意して移し、そこで蛹になるのを見届けます。
しかし、あまり動かない状態「前蛹」になっていたら、もう自分で土の中に蛹室を作ることはできません。
「前蛹」の見分け方として、幼虫が全体的に黒くなりあごや足が動かなくなった状態です。

自分でマットを掘って潜ることができないので、そのまま土の中に戻さず
人工蛹室を用意してそこで羽化をさせます。

人工蛹室はトイレットペーパーの芯で作ります!!

わが家では、土の上に上がってきたしまった幼虫が5匹いたので、トイレットペーパーの芯を5本用意しました。
それを別の飼育ケースの中に立てます。

湿度を保つために飼育ケースの底に濡らしたペーパータオルを敷きます。
水浸しにならないように気を付けてください。土やマットは敷かなくて大丈夫です。

芯の中に1匹ずつ頭を上にして立てて入れます。
頭がさかさまにならないように注意してそっと入れてください。
(トイレットペーパーの芯がない場合は、ラップの芯でも大丈夫ですが、飼育ケースに入るくらいの高さにカットしてください。)
あとは飼育ケースの蓋を閉めて静かな場所に置いてください。

トイレットペーパーやラップの芯が幼虫にとってちょうどいい大きさなので、芯の中でひっくりかえることはありませんでした。
トイレットペーパーの芯が倒れないようにしっかり固定しておくことを忘れないで下さいね。

蛹になっても、もごもご動く様子が上から観察できますよ!!
土の中で蛹になると幼虫の成長がよく見えませんが、トイレットペーパーの芯で作った人口蛹室で
飼育していると毎日の変化がよく見えて子どもたちにはとてもいい観察になったと思います。

まとめ

カブトムシの幼虫を飼育していると、ある日突然土の上に出てきてしまうことがあります。
それは、幼虫にとって土(昆虫マット)の状態が汚れていたり、乾燥して水分不足になっているサインです。
小さな飼育ケースにたくさんの幼虫を多頭飼いしている場合も
狭くて蛹になれな~い!と土の上に出てきてしまうことがあります。
飼育環境を整えてあげれば、きっと立派なカブトムシの成虫になってくれます。
幼虫の状態をしっかり観察して、成虫になるのを楽しみにまっていましょう。

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