親戚の家からたくさんのイチゴが送られてきました。
その新鮮なイチゴを使ってジャムを作りましたが、
市販のジャムのようにはならず、サラサラとしています。
手作りのジャムは、こんなにも固まらないものなのでしょうか?
レシピ通りに作ったつもりですが、何がいけなかったのでしょう?
今回私が手作りジャムの作り方を失敗してしまった原因について調べてみました。
目次
イチゴジャムをレモンなしで作ってしまった?
イチゴジャムを手作りするときのレシピの中には
レモン汁なしで作るというのもあるようですが、
私が参考にしたレシピ通りレモン汁を入れました。
手作りイチゴジャムを作るときには、
イチゴ500gに対し大さじ2杯分のレモン汁を入れます。
このレモン汁の量が足りないとペクチンと反応せずジャムが固まりません。
イチゴに含まれているペクチンと、レモン汁に含まれる酸が結びつくことで
ジャムのとろみが出てくるのです。
レモン汁…入れるには入れたのですが、ちょっと量が大さじ2杯分なかったかも???
固まらない原因は、これかもしれない!?
砂糖の割合は、間違っていなかった?
手作りイチゴジャムを作るときには、
イチゴ500gに対して砂糖は300gほどが必要です。
日本ジャム工業会のさんのイチゴジャムのレシピでは、さらに水あめを60g入れると書いてありました。
(水あめがなければ50gの砂糖でも大丈夫です。)
砂糖の分量が少ないとジャムは固まりません。
煮込んでいる最中は、サラサラしているジャムも
冷めるにしたがって濃度が出てきます。
ペクチンが足りなかったかも?
イチゴジャムはイチゴに含まれているペクチンと酸が結びついて
とろみが出てくるため固まります。
レモン汁も入れて砂糖の分量も間違っていないのであれば
ペクチンが足りていないため固まらないのかもしれません。
*リンゴや柑橘系の果物からペクチンを抽出する方法
適度に熟したリンゴを一晩水につけておき、翌日鍋で軽めに沸騰させながら
30分ほど煮ます。
その後、リンゴの皮や実も裏ごししてペクチン液を作ります。
サラサラと固まらないイチゴジャムを煮込みながら、
少しずつペクチン液を加えていきます。
ペクチン液をリンゴや柑橘系の果物から抽出するのが面倒だ~と思う方は
製菓材料売り場にペクチンが売っていますのでそれを購入して使ってみては?
今回、家にリンゴがあったのでその場ですりおろして入れてみました。
さらっとしていたジャムがすりおろしリンゴをいれたら、
少しづつ固まってきたので、これで成功としました。
(イチゴジャムというよりイチゴ&リンゴジャムのような気もしますが…)
*市販のイチゴジャムには、ゼラチンなどジャムを固める成分が入っているので、
あのようにゲル状に固まっています。
手作りジャムのいいところは、自然のものだけを使って作るので
ゲル状にはなりませんが安心して食べられることですね。
再度、加熱する
イチゴジャムは、作り始めのころはサラサラしていて固まっていませんが
時間をかけて煮詰めることでだんだんと固まってきます。
砂糖が入っているため焦げつきやすくなるので、ジャムをかき混ぜる手は
止めないようにしましょう。
一度、火を止めてしまっても再度加熱すれば濃度が出てきますので、試してみてください。
この時もかき混ぜる手は止めずに丁寧に混ぜるのがポイントです。
レシピに忠実に作る
基本はレシピ通りに材料を測って作ることが大切です。
自分なりにアレンジしてしまうと、私のようにイチゴジャムが固まらず
サラサラになってしまいます。
今回は途中でリンゴを加え、固まってきたので成功としました(笑)
【手作りイチゴジャムのレシピ】
※レシピを日本ジャム工業会さんのホームページから引用させていただきます。
(https://www.jca-can.or.jp/~njkk/homemade.htm)
*材料 ・いちご 500g ・砂糖 300g
・水あめ 60g(なければ砂糖をプラス50g) ・レモン汁 大さじ2杯
*作り方
1 いちごは水洗いしへタを取り、水を切って二つ割りにする。
2 鍋にいちごを入れ、砂糖200gをまぶし、1時間位おいておく。
3 砂糖がいちごの水分を吸い出してきたら鍋を火にかける(弱火)。
4 全体が沸騰してきたら、5分位強火で煮る。
5 いちごが白っぽく軟らかくなってきたら、残りの砂糖を入れてさらに煮詰める。
6 アクが浮いてきたら、ヘラを利用してていねいに取る。
7 全体にトロミがついてきたら、レモン汁を入れて火を止める。
全体の重量が600gになったところを目安に火を止める
まとめ
市販のイチゴジャムには、ゼラチンやゲル化剤、増粘安定剤等が入っているため
固まっているのです。
パンに塗って食べるときには、固まっているほうが塗りやすく便利ですね。
手作りジャムは市販のジャムに比べてさらっとして固まっていませんが、
自然の材料だけを使っているため安心して食べることができます。
イチゴジャムの甘さも自分で調節することができるので、
甘すぎるジャムが苦手というかたのために、お好みの味に作ることができます。
少しくらい失敗しても自分で作る楽しさを体験して
自分だけの味を作ってみていただきたいと思います!!