熱中症の原因は〇〇い室内だった!? 高齢者には家族の見守り必要!!

スポンサードリンク


毎年、暑い時期になると熱中症を起こした人が救急搬送されたニュースを聞きますね。
特に小さい子どもや高齢者にとっては命の危険にもおよぶ恐ろしい症状です。

高齢者と一緒に暮らす家族にとって、この時期をどうやって過ごしていけばいいのか心配も多くなると思います。
ここでは熱中症になる原因と症状、そしてその対策についてお話していきたいと思います。
大切なご家族がつらい思いをしないように…
高齢者の方は、ガマンしすぎてしまうことが多いので家族の方の見守りが必要になってきます。

この記事が、そんな家族の方の少しでもお役に立てることを願っています。

なぜ室内でも熱中症になるの?

夏の暑い日、頭が痛くなったりムカムカして吐き気をもよおすことはありませんか?
だるくて体に力が入らずぼーっとしてしまう、顔がほてって熱っぽい…
もしかしたらそれは熱中症を起こしているのかもしれません。

太陽がギラギラ照っている暑い戸外にいるわけでもなく室内ですごしているのに、
どうして熱中症になってしまうのでしょう?

熱中症とは、体温が上がった時に体内の熱を上手に体の外へ放熱できなくなった時に起こります。
体の調節機能が働かなくなり、めまいやけいれん、頭痛などの症状を起こすことをいいます。

また、体内の水分や塩分のバランスが崩れたときにも起こります。
室内でクーラーをつけず扇風機だけで過ごしていたり、空気がこもって湿度が高い部屋に
長時間いると熱中症になってしまいます。
扇風機を使用していると涼しいようですが、じつは扇風機の風が体から汗を蒸発させて
体内の水分量が減り脱水症状を起こしてしまうのです。

高齢者は節約して何でも我慢する傾向にあり、一日中クーラーをつけるのがもったいないと
止めてしまう方が多いです。
また加齢により身体の感覚が鈍くなっていて、暑い寒いなどの気温も感じなくなってしまいます。
「のどが渇いたな」と感じた時には、すでに脱水を起こしていて手遅れに…
判断力も落ちてしまうので、水分を摂る、クーラーをつけるなどの行動がすぐにとれません。

夜中、寝ている間にクーラーのタイマーが切れてしまい、それが原因で熱中症になることも!?

室内にいるから大丈夫と過信せず、高齢者の方がいる部屋の温度や湿度をこまめに測る、
衣服の調節、水分を定期的に摂るよう声かけするなど家族が十分注意してあげましょう。

こんな症状なら熱中症を疑って!!

熱中症の症状には、つぎのようなものがあります。
こんな症状がでていたら、熱中症の対策を!!

*めまい、たちくらみ、顔がほてる、呼吸が増える、脈が速くなったり弱くなる、唇のしびれ
*全身の倦怠感(だるさ)や吐き気・嘔吐、頭痛など
*熱失神は、脳への血流が損なわれるために、一時的に気を失い、突然バタンと倒れる
*汗がたくさん出る、汗を全くかかない
*42℃を超える高熱
*筋肉痛、こむら返りなどの熱けいれん、手足のしびれ、筋肉が硬くなる、筋肉の硬直、痛み筋肉痛
*呼びかけに反応しない、意識がなくなる
*自分で水分が飲めない

熱中症にならないために、何に気をつけてあげればいいのか?

*クーラーを使って快適な環境にする
クーラーの設定温度は高27度以下にして、猛暑時は1日中つけっぱなしにしておいても大丈夫です。
高齢者は、とかくガマンしてしまいがち!!
現代の暑さは昔の日本の暑さとは違うことをよく説明して、電気代がもったいないからと
クーラーを止めてしまわないよう注意しましょう。
設定温度が27度であっても実際の室温はもっと高いこともあります。
外気温が高いと設定温度まで冷えなくなるのです。
室内には温湿度計をおいて、こまめに部屋の温度・湿度を確認してください。

夜間もクーラーをタイマーにしていると、再度室温が上がってしまいます。
直接クーラーの風が体にあたるのは寝冷え、頭痛を引き起こしてしまうので
扇風機を上に向けて回し部屋の空気を拡散させます。

*カラダを締め付けるような服装は避け風通しのいい涼しい素材の服を着せてあげましょう。
麻や木綿などよく汗を吸い速乾性に優れた素材がいいですね。

*窓から差し込む日中の太陽光はとても暑いです。
室内の窓辺にいても日焼けしてしまうほどですから、カーテン、すだれなどを有効に使って
日差しをさけるようにします。

*換気をしましょう。
暑いからといって窓を閉めっぱなしにしていると、空気がよどんできます。
窓を開けて新鮮な空気の入れ替えをします。
長い間、開けて暑い外気温が入ってくるのを防ぐには扇風機を上手に使うといいですね。

*室内に洗濯物を干しましょう。
扇風機の風で乾かすと空気が冷たく感じます。すぐにでもできる暑さ対策の一つです。

*汗をかかなくても体内の水分は失われています。
こまめに水分補給をすることが大切です。「喉が渇いたな」と感じた時には、すでに遅い。
渇きを覚えなくても定期的に水や麦茶などを飲むようにします。
高齢者の方は、のどの渇きの感覚も鈍ってきているので分かりにくく、
水分を摂るとトイレが近くなるからいやだと言って飲まない人もいます。
脱水症状にならないためにも家族が声をかけて、水分をこまめに摂ってもらうようにしたり
時間を決めて定期的に飲むことをおススメします。

*熱中症ですぐにでも体を冷やさなければならないと時は、
冷たい水やスポーツドリンクなどがよいのですが、ふだん水分補給のために飲むものは
あまり冷たすぎるものは避けてください。
体が冷えて胃腸の調子が悪くなってしまいます。

*熱中症専用対策ドリンクを常備しておく
いざというとき安心です。ドラッグストアやスーパーなどで購入することができます。
塩分・ミネラル・アミノ酸・水分を一緒に摂るために、薄いめんつゆや冷えた味噌汁などもいいですね。

*熱中症を起こしてしまったら……
とにかく身体を冷やしてください。保冷剤を首の後ろや足の付け根、ワキの下に入れて体を冷やします。
冷えピタなどをおでこに貼ったり冷たいタオルをおでこにのせます。

熱中症の症状が出てしまったら高齢者の方は家で様子をみるより、すぐに救急車を呼んでください。
重篤になってしまうのが早いので応急処置を施しながら救急車の到着を待ちましょう。

スポンサードリンク


Sponsored Link

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする