男子バレーボールVNL2025千葉大会もいよいよ後半戦に突入します。前半戦では日本代表が白熱した戦いを見せてくれましたが、後半戦はパリ五輪前最後の国際試合ということもあり、さらに注目が集まります。今回は、そんな後半戦の出場選手や見どころ、注目選手についてわかりやすくまとめました。この記事を読めば、試合観戦が何倍も楽しくなること間違いなしです!
千葉大会後半戦に出場する日本代表選手一覧
登録30名から選ばれた後半戦出場選手
男子バレーボールVNL2025千葉大会の後半戦には、登録されている30名の中から試合ごとに14名がベンチ入りし、実際に出場します。現時点で後半戦に帯同が発表されているメンバーは以下の通りです(2025年7月6日現在の公式発表・報道まとめ)。
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石川祐希(OH)
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西田有志(OP)
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大塚達宣(OH)
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髙橋藍(OH)
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宮浦健人(OP)
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深津英臣(S)
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大宅真樹(S)
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山内晶大(MB)
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小川智大(L)
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山本智大(L)
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大野寺太志(MB)
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富田将馬(OH)
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甲斐優斗(OH)
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西山大翔(OP)
特に石川、西田、大塚、髙橋の4選手は、日本代表の得点源かつチームの軸であり、今回も出場予定です。セッターは深津と大宅、リベロは小川と山本が交代で起用される見込みです。MB(ミドルブロッカー)は山内、大野寺、西山とバランスよく選出されています。
主要メンバーのポジションと役割
後半戦に出場する主力メンバーのポジションと役割を整理すると以下の通りです。
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OH(アウトサイドヒッター)
石川祐希、大塚達宣、髙橋藍、富田将馬、甲斐優斗
→レシーブから攻撃まで幅広くこなす。石川はエース、大塚は万能型。 -
OP(オポジット)
西田有志、宮浦健人、西山大翔
→得点力で勝負するポジション。西田は破壊力抜群。 -
MB(ミドルブロッカー)
山内晶大、大野寺太志、西山大翔
→速攻やブロックの要。山内の高さと読みは世界トップクラス。 -
S(セッター)
深津英臣、大宅真樹
→攻撃を組み立てる司令塔。深津は経験豊富、大宅はトス回しが柔軟。 -
L(リベロ)
小川智大、山本智大
→守備専門。小川は機動力、山本は安定感が持ち味。
このように、千葉大会後半戦ではベテランと若手がバランスよく選出されています。
石川祐希と西田有志の出場可否
後半戦において最も注目されるのは石川祐希と西田有志の出場可否です。2人は前半戦も出場しており、連戦で疲労が心配されますが、パリ五輪前最後の実戦調整となるため今回もスタメン起用される見込みです。
石川は「最後までチームを引っ張る覚悟」とコメントしており、西田も「自分が決め切る場面を増やしたい」と意気込んでいます。両選手が出場すれば、サーブからブロック、スパイクまで日本の総合力は大幅に上がります。
若手注目選手のピックアップ
今回の後半戦では、甲斐優斗(早稲田大学→パリ五輪後パナソニック内定)が注目されています。高さとパワーを兼ね備え、石川・大塚に続くOH候補として試合経験を積むチャンスです。
また、西山大翔(OP/MB兼任)も成長著しく、迫力あるスパイクが魅力です。今大会でどこまで通用するかが今後の代表戦略に影響します。
リベロ争いの注目ポイント
小川智大と山本智大のリベロ争いも見逃せません。
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小川:守備範囲が広く、スピード感あるレシーブ
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山本:レシーブ成功率が高く安定感抜群
千葉大会後半戦では両選手を試し、パリ五輪でどちらをスタメン起用するか最終判断する流れになるでしょう。
出場選手の直近コンディション情報
石川祐希のコンディション
石川祐希はイタリアリーグでの長いシーズン後、VNL前半戦でもフル出場が続き疲労が心配されていました。しかし、千葉入り後の練習では軽快な動きを見せており、ジャンプ力も戻っています。
本人も「体の状態は整っている」と語り、後半戦でもスタメン出場が濃厚です。ただしパリ五輪を見据え、途中交代やセット間での休養を挟む可能性もあります。
西田有志の調子と出場予定
西田有志は、今シーズン国内リーグ終了後からVNL2025に向けて調整を続けており、千葉大会前半戦でも爆発的な得点力を見せました。特に持ち味であるジャンプサーブは好調で、相手レシーブを崩す場面が多く見られています。本人も「サーブで流れを変えることが自分の役割」と語り、常に攻撃的な意識を持って試合に臨んでいることがわかります。
後半戦でもスタメン出場が予想されていますが、連戦による疲労を考慮し、宮浦健人や西山大翔と交代しながら起用される可能性もあります。また、試合終盤の重要場面で投入されることで、チームに勢いをもたらすジョーカー的役割も期待されています。彼のコンディションが安定していれば、日本代表はパリ五輪に向けた最終調整として最高の形で終えることができるでしょう。
大塚達宣・髙橋藍の状態
大塚達宣はVNL前半戦で安定したレシーブとブロック、さらにはスパイク決定率も高く、チームに欠かせない存在となっています。本人は「どんな場面でも点を取れる選手になりたい」と語っており、今大会後半戦でも攻守にわたって活躍が期待されます。
一方、髙橋藍は前半戦で右足首の軽い捻挫が報じられましたが、すでに回復しており練習にもフル参加しています。守備面での貢献度は世界トップレベルで、特にレシーブからスパイクまでの一連の動きは非常に滑らかです。後半戦では攻撃力強化が課題とされており、石川や大塚と並び得点源となることが求められています。
セッター陣の調子
千葉大会後半戦で起用されるセッターは深津英臣と大宅真樹の2名です。深津は経験豊富でブロッカーをしっかりと見極めたトス回しが持ち味。特に石川とのコンビネーションは安定感抜群です。
一方、大宅は相手のブロックを欺く柔らかなトスとスピードある展開が武器で、相手チームを翻弄する攻撃を演出できます。現在の調子も上々で、試合ごとに2人を使い分けることで攻撃パターンに変化をつける作戦が予想されています。
ミドルブロッカー陣の仕上がり
山内晶大、大野寺太志、西山大翔の3人が後半戦に起用される予定です。山内は高さと読みが持ち味で、特に相手OHへのワンタッチやクイック攻撃の決定率が高い選手です。
大野寺は今シーズンさらなる成長を遂げ、サーブでも得点源になっています。西山は若手ながらパワー型で、高さだけでなく速さも兼ね備えており、世界相手にも十分通用する選手です。3人のコンディションは良好で、後半戦では速攻の精度が勝敗を分ける鍵となるでしょう。
後半戦での見どころと勝負ポイント
ブロックシステムの鍵
千葉大会後半戦では、日本代表のブロックシステムが大きな勝負ポイントとなります。相手国は身長200cmを超えるアタッカーを揃えてくるため、単純な高さ勝負ではなく「読み」「タイミング」「連携」が重要です。
特にミドルブロッカーとアウトサイドヒッターの協力による2枚ブロック、さらにはセッターも含めたディフェンスシステムが機能すれば、相手の決定率を下げることができます。山内や大野寺が中心となり、深津や大宅も声かけで連携を強化しています。世界相手にどこまでブロックポイントを稼げるか注目です。
サーブ戦術の変化
後半戦ではサーブ戦術にも変化が見られるでしょう。石川や大塚はコントロール重視のジャンプフローターを使い、相手レシーブを乱します。一方、西田や宮浦はパワーサーブでエースを狙う場面が増えると予想されます。
試合展開によってサーブの種類を変え、相手のサーブレシーブ陣に的を絞らせないことが重要です。セッターやリベロも含め、全員サーブで攻める意識を持つことが勝利への鍵となります。
速攻の精度と決定率
男子バレーVNL2025千葉大会後半戦では、速攻の精度と決定率が勝敗を大きく左右します。特に山内晶大、大野寺太志、西山大翔の3人のミドルブロッカーは、セッターからの速いトスにどれだけ合わせられるかが重要です。
速攻が決まると相手ブロッカーは中央に引き寄せられるため、アウトサイドヒッターやオポジットがサイドから攻撃を仕掛ける際に、ブロックが薄くなり決定率が上がります。逆に速攻が決まらないと、サイド攻撃にブロッカーが集中し攻撃が単調になってしまいます。
深津英臣は「ミドルブロッカーとのコンビをより精度高くしたい」と語っており、大宅真樹も「速攻のバリエーションを増やすことで攻撃全体の幅が広がる」と話しています。千葉大会後半戦では、石川や西田のスパイクだけでなく、ミドルブロッカーの速攻で得点を重ねる場面に注目ですね♪
リベロの守備力とレシーブ安定度
リベロの守備力とレシーブの安定度も後半戦の重要ポイントです。小川智大と山本智大、どちらが起用されても世界トップレベルの守備力を発揮してくれますが、それぞれ特徴が異なります。
小川はコートカバー範囲が非常に広く、速いスパイクやフェイントにも素早く対応できます。山本はポジショニングが正確で、どんな強打でも正確にセッターへ繋げる技術を持っています。セッターに返るレシーブが増えると、攻撃の選択肢が増えるため、速攻やバックアタックが活き、結果的に得点率が上がります。
今大会後半戦では、相手の強力サーブやスパイクをレシーブで凌ぎ、粘り強くラリーを続けることが勝利への鍵となります。2人の安定した守備に注目です。
ベンチメンバー起用の戦略
後半戦ではベンチメンバーの起用戦略も注目されます。特に連戦で疲労が蓄積する中、若手選手の甲斐優斗や西山大翔の起用はチームに勢いをもたらします。
甲斐はパワーと高さを兼ね備え、レシーブも成長中の選手で、セット終盤のピンチサーバーや途中交代での起用が増えるでしょう。西山はオポジットとミドルブロッカー両方をこなせる万能型で、チーム事情に合わせた柔軟な起用が可能です。
また、セッターの深津と大宅、リベロの小川と山本も試合展開によって交代し、試合の流れを変える作戦が取られる見込みです。千葉大会後半戦では、ベンチメンバーがどのように試合に入り、チームに勢いを与えるかが勝利へのカギとなります。
後半戦注目選手5選
石川祐希|絶対的エースの存在感
石川祐希は日本代表の絶対的エースとして、後半戦でも攻守にわたる活躍が期待されています。特に高い打点からのストレートスパイクは世界トップレベルであり、相手ブロッカーを簡単に振り切ることができます。
また、レシーブやサーブ、ブロックでも常にチームを支え、キャプテンとしての統率力も抜群です。本人は「自分の役割はチームを勝たせること」と語っており、調子の波が少なく常に安定したパフォーマンスを発揮します。
今回の後半戦では、パリ五輪を見据えてコンディションを最終調整しながらも、チームに勢いを与えるプレーでファンを魅了してくれるでしょう。
西田有志|破壊力抜群のサウスポー
西田有志の武器は、左腕から放たれる破壊力抜群のスパイクとジャンプサーブです。後半戦でもスタメン出場が見込まれ、相手コートに突き刺さるサーブエースで会場を沸かせてくれるでしょう。
また、バックアタックからの攻撃参加も多く、セット終盤の勝負所では必ずトスが集まる選手です。パリ五輪直前の大会ということで、コンディション面も心配されますが、本人は「100%で臨めるよう調整している」と語っています。
西田の爆発力が日本代表の勝利を大きく引き寄せる鍵となるでしょう。
大塚達宣|攻守で支える万能OH
大塚達宣は、攻守両面で安定感抜群のアウトサイドヒッターです。スパイク、レシーブ、ブロック、サーブと全てのプレーでハイレベルな技術を持っており、特にレシーブ返球率はチームトップクラスです。
今大会後半戦では、髙橋藍とともにレシーブラインを支えつつ、石川祐希とのコンビで多彩な攻撃を展開してくれるでしょう。また、サーブでも相手レシーブ陣を崩し、チームに流れを引き寄せる役割を担います。
髙橋藍|世界トップクラスの守備力
髙橋藍は、世界トップクラスの守備力を持つアウトサイドヒッターです。特にスパイクレシーブとサーブレシーブの安定感は、日本代表の攻撃を組み立てる上で欠かせない存在です。本人も「まずはレシーブでチームを支えることが自分の役割」と語っており、試合中は常に冷静な判断でボールをセッターへ返しています。
また、攻撃面では速い助走から放たれるスパイクに加え、ブロックアウトやコース打ちなどテクニカルなプレーも多彩です。千葉大会後半戦では、石川祐希、大塚達宣とともに攻撃陣を支え、さらにリベロと協力して相手の強打を拾い続ける守備でも活躍が期待されています。
髙橋藍の守備と攻撃がかみ合えば、日本代表はより安定した戦いができるでしょう。
山本智大|鉄壁の守護神リベロ
山本智大は、鉄壁の守護神とも呼ばれる日本代表のリベロです。千葉大会後半戦でも、小川智大とリベロ争いをしながら試合に臨みますが、山本の最大の武器は安定した守備力と正確なレシーブ返球率です。
特に相手の強打をしっかりセッターへ返球できるため、速攻やバックアタックなど多彩な攻撃を展開できます。また、試合中は常に声を出し、味方選手への指示やコート全体の状況確認を怠りません。
本人は「自分が一本でも多くボールを繋げることでチームに貢献したい」と語っており、後半戦でも要所で素晴らしい守備を見せてくれるでしょう。山本のレシーブがチームを救うシーンにぜひ注目してください。
千葉大会後半戦での勝利への課題と展望
安定したサーブレシーブ
千葉大会後半戦で勝利するためには、まずサーブレシーブを安定させることが重要です。相手の強力なジャンプサーブを崩れずに返球できれば、セッターが多彩な攻撃を組み立てやすくなり、日本の得点パターンが増えます。
決定力向上が勝利の鍵
石川祐希や西田有志、大塚達宣など得点源となる選手が、チャンスボールを確実に決め切ることが勝利の鍵です。今大会後半戦では特に速攻とバックアタックを絡めた攻撃で相手ブロックを翻弄し、決定率を高めることが重要になります。
セッターとアタッカーの連携強化
セッターとアタッカーのコンビネーションがうまくいくと、日本代表の攻撃はさらに活性化します。深津英臣と大宅真樹は、それぞれ特徴の異なるトスを上げるため、アタッカー側もトスのタイミングや高さをしっかり合わせることが求められます。
若手育成とベテラン起用のバランス
パリ五輪を控えた今大会では、勝利を目指すと同時に若手選手の経験値を積ませることも大切です。甲斐優斗や西山大翔など、次世代を担う選手たちを要所で起用し、ベテラン選手たちと一緒に試合を経験させることが、今後の日本代表強化につながります。
パリ五輪へ向けた最終調整として
千葉大会後半戦は、パリ五輪前の最後の国際試合となります。ここで課題を洗い出し、改善し、ベストメンバーの組み合わせを固めることが重要です。選手たちも「パリで最高のパフォーマンスを出すために、最後まで全力で戦う」と語っており、日本代表がどのような戦いを見せるか注目されます。
まとめ
今回は、男子バレーVNL2025千葉大会後半戦の出場メンバーや注目選手、勝利へのポイントについて解説しました。石川祐希、西田有志、大塚達宣、髙橋藍など日本を代表するスター選手たちの活躍はもちろん、甲斐優斗や西山大翔といった若手選手の成長にも注目です。パリ五輪へ向けた最終調整の場となる今大会後半戦、日本代表がどのように仕上げてくるか、ファンとしてぜひ応援し続けましょう。